みなさんはふだん
何種類の砂糖をお使いですか?
砂糖を使い分けると、お菓子作りの可能性が広がります。
砂糖にはたくさんの種類があり、味わいや製菓物性もさまざま。
同じレシピでもお砂糖を変えると、できあがったお菓子の味わいが大きく変わります。
スッキリとキレの良い味わいのお菓子にはグラニュー糖、
後味の強い個性的なお菓子にしたいときは加工黒砂糖、
優しい味わいのお菓子に仕上げたいときは素焚糖。
作りたいお菓子のイメージに合う砂糖をお選びください。
まずはいろいろ試してみたい方には、人気の含蜜糖5種類を詰め合わせた、含蜜糖おためしセットがおすすめです。
さとうきびをどのように加工するかによって、含蜜糖は4種類にわかれます。
原料の産地によっても味わいは大きく異なります。
国産原料[ コクや余韻が強い ] | 産地指定なし[ 甘みが強い ] | |
きび糖 |
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赤糖 |
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加工黒砂糖 |
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黒蜜 |
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原料糖から夾雑物を取り除き、粉末化したものがきび糖です。素焚糖とブラウンシュガーがきび糖の仲間です。
さとうきび本来の風味と味わいを生かした淡い琥珀色の砂糖で、あらゆる料理にお使いいただけます。
特に小麦との相性がよく、焼き菓子やパンにおすすめです。全粒粉やナッツなど穀物の独特の風味を和らげ、香ばしい香りをひきだします。
原料糖と糖蜜をブレンドし、夾雑物を除去した後に、粉末化したものが赤糖です。
まろやかでコクのある味わいで、余韻が長く続きます。小豆やかぼちゃ、さつまいもの自然の甘みを引き出し、コクをプラスします。
特にシナモンなどのスパイスやココナッツ、乳製品との相性が特によく、個性の強い食材をまとめる力があります。
原料糖と糖蜜、黒糖をブレンドし、夾雑物を除去した後に煮固めたものが加工黒糖です。
おまんじゅうや蒸しパンなど和菓子に使われることが多く、洋菓子ではあまり使われていませんでしたが、最近はとがったお菓子作りによく使われます。
レーズンやバナナ、ラム酒など特色の強い素材と一緒に使うと、深い味わいのお菓子に仕上がります。
黒糖や原料糖、糖蜜などを主な原料としたシロップが黒蜜です。
あんみつやわらび餅などの和菓子はもちろん、液状で溶けやすいことから、焼き菓子や洋生菓子に使われることも多く人気があります。
砂糖の原料であるさとうきびを収穫し押しつぶしてジュースを搾った後に、産地の近くで安定した“原料糖”と“糖蜜”に加工されます。
原料糖には、細かなさとうきびの搾りかす(バガス)等、夾雑物が多く含まれているので、原料糖のまま食品として使用するのは不向きです。
そのため原料糖をもう一度溶かし、不純物を取り除いて、各種砂糖に加工します。
この原料糖と糖蜜を使って作られるのが、きび糖、赤糖、加工黒糖です。